[東大式]データに基づく米国株研究所

東大卒のダメリーマンが2億円でFIREを目指して米国株を研究します。ファクトに基づくデータ分析は得意です。相場の過去データや経済指標のマクロ分析、myPFの公開、個別銘柄のデータ紹介などやっていきます!!

レバレッジ商品の減価について

結論

  • レバレッジ商品は元となる商品がヨコヨコの場合でも、価格が低減する。
  • 同じヨコヨコはヨコヨコでも、上下動が激しい商品の方がより価格低減作用が強い。

レバレッジ商品とは

基礎とする元商品の日々の値動きのX倍の値動きを目指すものです。
この日々の値動きのX倍というところがミソです。

2倍レバレッジであれば
基礎とする元商品が1日で2%上がれば、2倍レバレッジ商品は4%上がります。
基礎とする元商品が1日で2%下がれば、2倍レバレッジ商品は4%下がります。

注意点

あくまで日々の値動きに連動するため、数日後の値動きに対し2倍となる訳ではありません。


例えば100円→98円→100円と1倍商品が2日間で値動きした場合、基礎とする元商品の2日間の値動きはゼロですが、2倍商品は2日後に99.91872円となりマイナスとなります(下表参照)。

 

  1倍商品
の値段
騰落率計算式 1倍商品の
騰落率
2倍商品の
騰落率
2倍商品
の値段
0日目 100 - - - 100
1日後 98 98÷100=98%なので→ マイナス2% マイナス4% 96
2日後 100 100÷98=102.041%なので→ プラス2.041% プラス4.082% 99.91872

 

これを踏まえて

  • ①100円→98円→100円→98円→100円→…
  • ②100円→96円→100円→96円→100円→…
  • ③100円→94円→100円→94円→100円→…

と値動きした場合、およそ一カ月後に2倍商品の値段はどうなるでしょうか。

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レバレッジ商品の減価

ご覧のとおり値動きが激しい商品であるほどレバレッジ商品の価格は低減します。③の1日約6%変動するモデルでは93.3円まで低減しています。これを減価と私は呼んでいます。また、レバレッジの割合が大きいほど、2倍レバレッジより3倍レバレッジの方が減価の可能性は高まります。ただし、株価が右肩上がりにあがっているときはあまり減価を心配する必要はありません。

 

値動きの大きい商品のレバレッジ商品は減価が激しいので、値下がり局面や、ボラの大きいヨコヨコ局面では減価が大きく、ガチホしても値上がりに時間がかかる場合がある点に注意が必要です。

 

応用問題、今後に向けて

では実際のレバナス、CWEB、TQQQはどの程度の減価の可能性があるのでしょうか。

それはまた次回以降にシミュレーションしてみます。

 

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