[東大式]データに基づく米国株研究所

東大卒のダメリーマンが2億円でFIREを目指して米国株を研究します。ファクトに基づくデータ分析は得意です。相場の過去データや経済指標のマクロ分析、myPFの公開、個別銘柄のデータ紹介などやっていきます!!

【USCPI】6月10日発表のアメリカ消費者物価指数について

みなさんこんにちは、2億FIREマン です。

本日は6月10日発表のアメリカ消費者物価指数に関する情報をご紹介します。

 

 

消費者物価指数とは

米国国内の物価の上昇・下降などの変動を表す経済指数で、「CPI(Consumer Price Index)」とも呼ばれ、米労働省が毎月中旬に公表しています。衣料や食料品など約200項目の品目の価格の変化を調査して指数化したもので、米国国民の生活水準を示す指標のひとつです。
消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための指標で、インフレ率を分析するための最重要指標として、市場関係者からも注目されています。なお、消費者物価指数の中から、変動の激しいエネルギー関連数値や食料品目を取り除いたものを「消費者物価指数コア」といいます。
一般的に、生産者物価指数(PPI)が売り手側の価格を表すのに対し、消費者物価指数(CPI)は買い手側の価格を表します。

引用 米国消費者物価指数/CPI│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券

特に直近アメリカはひどいインフレに悩まされており、

このCPIがあがってしまうと

インフレだ!

⇒インフレ抑制のために政策金利をあげないと。

⇒長期金利が上がる。

⇒株価が下がる。

となってしまうので株クラ民は注目しているわけです。

 

過去データ

1950年代からの推移はこんな感じ。

物価は10倍ぐらいになっているんですね。

 

直近10年だけ見るとこんな感じ。コロナ明けから傾きが急になっていることが分かります。

 

直近10年分のCPIデータは以下です。

 

でインフレ率と長期金利(長期金利は年利)の関係をみるために前年同期比が非常に注目されます。

前年同期比は以下の通り推移しています。

もう少しどういう数字か図解すると、以下のように前年の同月の値と比較します。

 

6月10日発表の予想値

みんかぶさんからデータを拝借します。前年同月比は8.3%と市場予想されています。

アメリカ・消費者物価指数|経済指標|みんかぶ FX/為替

つまりCPI絶対値は

2021年5月の268.6×1.0083=290.9と予想されています。

 

CPIの生データ

アメリカの労働省がデータを公開しています。

www.bls.gov

 

これだけ細かい品目毎にデータをとって、物価動向を調査しているんですね。知りませんでした。こんな風に色々データが揃っています。

 

品目毎の重み付け

品目ごとのCPIへの寄与度は以下のとおりのようです。

みんながすごく上がっていると思ているエネルギーは8.2%程度なんですね。

住居費(Shelter)が一番高く、その後に食品が続きます。

これって結局家計に占める割合って事なんでしょうね。

 

ちなみに今さっきこんな話も。

重みが一番大きい住宅があがるということはCPIの上昇に寄与してしまうのか。

 

アメリカのとあるアナリストの予想動画

たまたまアメリカのとあるアナリストのCPI予想動画が目に留まりました。

なんと前年同期比8.1%予想とのこと。つまりインフレ収まってる方向ってことか。

この方がどこまで信頼できるソースかしりません。

news.yahoo.com

喋っている内容は以下です。

 

我々のエコノミストによるとCPIは4月より弱まるだろう。

ガソリン価格は上がっているが、中国のロックダウンが物価の低下に寄与すると考えている。

インフレ率予想には様々な要素が含まれますし、ガソリンの数字の問題もあるが、全体では4月より弱まると予想する。

我々は5月のCPIは前年比8.1%になることを予想している。

FEDは0.5%の利上げを据え置きするだろう。

FEDは慎重にCPIデータをとらえ、CPIが上がれば利上げを早めるだろうし、CPIが急速に低下すれば0.5%の利上げを0.25%とするであろう。

歴史は証明している。第二次世界大戦後の5回の急激なインフレ局面では、すべてリセッションとベアマーケットに帰結している。

 

一方ホワイトハウスは?

jp.reuters.com

[米大統領専用機上 8日 ロイター] - 米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は8日、今週発表される物価統計で高水準のインフレ率が示されるとの見方を示した。

「総合インフレ率は高い水準になると予想している。また、特に航空運賃やジェット燃料価格上昇の影響などに目を向けると、ウクライナでの戦争がコアインフレ率に一定の影響を及ぼす見通しだ」と述べた。

との事です。

 

フタを開けるまで分かりませんねぇーー。
事実を言っているか相場の期待値を下げるためにわざと言っているのかそれもわかりませんからねぇ。。

 

本日は以上です。

ありがとうございました。

 

以前、CPIなどの景気関連指標と株価の関係を調べています。

参考になると思いますので是非ご覧ください。

millionare-fire.hatenablog.com

 

 

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